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カーネギーホールにて

たった3泊という嵐のようなスケジュールでNY観光にきた客人(=私の父)でありましたが、かねてから「行きたい」と言っていた、カーネギーホールにも案内して参りました。

残念ながら、滞在期間中の公演にはなかなかよいものがなく、
代わりに「バックステージツアー」なるものに参加してきました。

「バックステージツアー」とは、その名の通り、舞台裏を案内してくれるツアーなのですが、その日は、翌日夜の公演のリハーサルをやっていた為、
舞台裏には入れず。(←意味ないじゃん!!)

その代わり、リハーサルを存分に聞かせてもらうことができました。


・・・・というのは、ちょっと捏造。

本当は、案内のおばさんの60分にも渡る語りのみだったのですが、ツアー解散後、
客人がリハーサルをやっているホールに入りたそうだったので、
廊下にいた怪しいヤツが入ってこないか見張っている人、係の人に聞いてみました。

「中でリハーサルを聞かせてもらうことって、できませんか・・?」

「私"たち"、日本からきてるんです!!」

すると、あっさりOK!
本来ならば、カーネギーホールの特別会員(たくさんの寄付をしたり、年間いくつもの公演チケットを買う、真の金持ち)しか入れないところに、厚かましくも入れてもらうことができましたnote

これには、客人大感激!(私も感動!だって、ちょっと金持ち気分)

曲目は、ハイドンのオラトリオ「天地創造」
(ちなみに今年はハイドンイヤー。没後200年だそうな。)

客人曰く「超有名な指揮者」(ヘルムート・リリング)だったそうで、
いたく感動しておりました。

Gould_flierして、私はというとこちらの方にもっと感動しました。
ツアー中のギャラリーにて見つけた幻のパンフレット。

1959年にグレン・グールドがカーネギーホールでリサイタルをしたときのもの。(フラッシュを炊かなかったので、手ぶれしちゃいました!何たるお粗末・・)

日付部分は、"Saturday, December ??  8:30 PM"と書いてあるようにも見えます。(文末【追記】参照)

「コンサート嫌い」で、あるとき、一切のリサイタルシーンから姿を消してしまったグールドさん。その印象があまりにも強いためか、リサイタルをしている姿があまり想像できなかったのですが、このパンフレットを見ると、"普通の"ピアニストらしく「リサイタル」をしていたときがあったんだぁ、と思わせてくれます。

そうなると、どんな曲を弾いたのか、とても気になるところですが、どうやら1959年という年は、グールドさんが、もっともコンサート活動で忙しかった年らしく(年に51回も!週一ペース!?)、そうなると、もう調べてもわからないだろうな・・・。

ちなみに、チケットは$3.95でした。
50年前に戻れるのなら、ぜひ行ってみたいですね。

【2009/2/28】追記
上のパンフレットの日付は、"Saturday, December 7th"となっていました。
しかし、パンフレットの説明書きの"1959年"の12月7日は月曜日にあたり、

このパンフレットの記述(=土曜日)とは異なります。
おそらく、このパンフレットは1957年のリサイタルのときのもので(1957年12月7日は土曜日にあたる)、
そのときの演奏曲目は以下のものでした。

・スウェーリンク:幻想曲
・シェーンベルク:組曲Op25
・モーツァルト:ソナタ10番
・バッハ:ゴルドベルク変奏曲

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その他ひとりごつ。」カテゴリの記事

コメント

こんにちは〜
とても貴重な体験をされたのですね♪
ラッキーですねV(^0^)

ところで…

当たり前の質問でスミマセン。
いつもピアノの先生をはじめとして色んなやりとりしてる言葉って、実際は英語なんですよね。

僕は全くダメなので凄いな〜と思います^_^

投稿: ISHIchan | 2009年2月16日 (月) 16時51分

こんばんわー

リハーサル見れて良かったですね!
(おばさんの説明だけじゃねぇ・・・・・)

今、ぽりぃさんの中ではグールドさんがブームなんですね~
やっぱり、グールドさんのバッハですか?
私はバッハも良いけどモーツァルトも好きだったりします。

投稿: ゆうこ | 2009年2月16日 (月) 19時29分

グールドさんバッハを数曲聴いたことがありますが、
いつものことながら「豚に真珠」で価値がわかりません。
バッハのインベンションも普通の名前を知らない人のCDと聞き比べてみたけれど、私はいまひとつグールドさんの演奏が好きではない(なぜか寂しい気分になってしまうのですねえ~~~~。不思議)ということに気づきました。

でも、「寂しい」とか思わせるところがまたすごい演奏者なんだなと思います。
何も感じない「うまいね」くらいの感想しかもたない平凡な人とは違うという非凡さを感じさせる演奏ではあります。

ってただ単にひとりで入院して個室に入っているときによく聞いていたのがグールドさんなのでそういうイメージになっているのかもしれないと今気づきました。

投稿: のぞみ | 2009年2月16日 (月) 20時38分

ぽりいさん

いい親孝行できてよかったですね。

>「私"たち"、日本からきてるんです!!」
って、主張するぽりいさん親子を想像して微笑ましく思えました。

のだめも、千秋パパのコンサートのときにもそんなふうにいってたなって思い出しました。

なんか、そういうのって、いいですね、規則規則じゃなくて、ホールは音楽を楽しむところですもんね。

投稿: rikim | 2009年2月16日 (月) 22時03分

ISHIchanさんへ:
いつもコメントありがとうございます!
>とても貴重な体験をされたのですね♪
そうですねhappy01
この国では、ある程度厚かましくならないと、
いろいろなことが体験できません(爆)
>いつもピアノの先生をはじめとして色んなやりとりしてる言葉って、
>実際は英語なんですよね。
いえいえ、ピアノの先生は日本人の先生ですよ~。
ピアノを弾くだけでもテンパるのに、さらに英語も加わったら、
レッスンが苦痛になってしまいますsad
でも、「ホールの中に入れてくれ~」とは、拙い英語で頼んでみました。
こちらに住んでいるから英語がペラペラというのは、私の場合は全く違いますよcoldsweats01

投稿: ぽりぃ | 2009年2月17日 (火) 00時27分

ゆうこさんへ:
ご訪問ありがとうございます!
>(おばさんの説明だけじゃねぇ・・・・・)
そうなんですよー。特に説明は英語だったので、
父が「#$%^*()(!!!??????」にしてたのがちょっと可哀相だったので、
音楽くらい聞かせてあげられたら、と思ったので、聞いてみてよかったです。
>今、ぽりぃさんの中ではグールドさんがブームなんですね~
そうなんですheart04
なんとなく、この人の魅力にはまりつつあります。
バッハ(例のゴルドベルグ変奏曲)はもちろん素晴らしいのですが、
それ以外の型破りな演奏もなかなかおもしろいなー、とも思って。
>モーツァルトも好きだったりします。
彼の超低速モーツァルトも聞いていると「これもアリなのかな?」なんて
思ってしまいますよねー。まぁ、彼だからなのでしょうけど・・
(素人の私がそれをやったら、「もっと練習して出直してこいannoy」ですよねcoldsweats01

投稿: ぽりぃ | 2009年2月17日 (火) 00時34分

のぞみさんへ:
いつもコメントありがとうございます!
>グールドさんバッハを数曲聴いたことがありますが、
>いつものことながら「豚に真珠」で価値がわかりません。
私もバッハの録音って、他の人のを聞いたことがないので、
(そもそもバッハは嫌いだし)実際はどうなのかはよくわかりませんが、
でも、現代のピアノであれだけキレイに弾ける人ってすごいなー、とは思います。
>なぜか寂しい気分になってしまうのです
それは、ありますよねー。
なんか、天上の音楽のような。(モーツァルト音楽とはまた違う意味で。)
でも、のぞみさんも書いていらっしゃるとおり、そう思わせる演奏ができるのは、
彼の才能なんだと思います。

投稿: ぽりぃ | 2009年2月17日 (火) 00時38分

rikimaさんへ:
いつもコメントありがとうございます!
>いい親孝行できてよかったですね。
ありがとうございます。
父もかなり喜んでいたようなので、よかったですhappy01
>>「私"たち"、日本からきてるんです!!」
>って、主張するぽりいさん親子を想像して微笑ましく思えました。
この国で生きていくには、「主張」してなんぼなのですよー。
英語は上達しないくせに、こういう厚かましさだけは、身についてしまったかも!?
でも、rikimaさんもおっしゃるとおり、規則にとらわれない、
情状酌量的な寛容なところはたくさんあって、
それに「優しさ」を感じることができるのは、
とてもいい文化だな、と思います。
(「いい加減」と評されることも多々ありますけどねcoldsweats01

投稿: ぽりぃ | 2009年2月17日 (火) 00時44分

ぽりぃさん、こんにちはーー。
お父さま、ぽりぃさんのおかげで、すてきな体験ができてよかったですねー。ぽりぃさんも親孝行できてなによりでした。お父さま、カーネギーホールに行きたい!なんて、やっぱりクラシック好きなのですね? ぽりぃさんのなかに流れている遺伝子を感じてしまいました!

さてーー、グールドのパンフー。思わず食いついてしまいます。
これは、手にとって見ることはもちろんできないんでしょうか。なかみが見たいですね~。
59年、27歳のときのグールドですね~。
そしてこの年は、スタンウェイに対して訴訟を起こした年のようです(このあたりのストーリーはぽりぃさんが入手された本にも詳細が載っているはずhappy01)。

このコンサートでグールドが演奏した演目ですが、気になって、持っている本をざーっと見たところ、この年、8月にスイスで行ったコンサートがグールドにとっては最後のヨーロッパでのコンサートになったらしいんですけれども、そこでも演目には、シェーンベルグが含まれていたようです。

「ひんぱんにコンサートをしていると、毎回毎回同じこと、同じレパートリーの繰り返し~」とぼやいていたグールド先生のことですから、もしかしたら、このNYでの公演にもシェーンベルグ、入っていたのかな~、なんて思ってしまいますね。

投稿: gezkaz | 2009年2月17日 (火) 01時37分

gezkazさんへ:
いつもコメントありがとうございます!
さすが、グールディアンのgezkazさん!!
グールド先生のこのときのコンサートの演目を推測されるだなんて!
バッハ、ベートーベン、モーツァルトあたりは入ってたのだろうな、
とは思っているのですが、シェーンベルグも入っていたのでしょうね。
例の本はまだまだ全然進んでいないのですが(なんか読みきってしまうのも
もったいない気がして・・)、この頃の話から推測できることがあれば、
後日追記しようと思います。
スタンウェイを訴えた年でもあったのですね。
その割には、スタンウェイで弾いたみたいですね。
(パンフの右下の方に「Steinway Piano」という文字が見えます。)

投稿: ぽりぃ | 2009年2月17日 (火) 04時23分

ぽりぃさん、再びこんにちは~。

グールド・トリビアなのですが~・・・。

> その割には、スタンウェイで弾いたみたいですね。

そうなんですよー。グールド先生は、生涯通じて、スタンウェイ・アーティストだったので、公式にスタンウェイのピアノを使わなければいけない立場にあったらしいです。

なのに、なのに、最後のゴールドベルグは、YAMAHAを使っているらしいのですよ。それで、ビデオなどを見ると、YAMAHAとバレないように、蓋をはずしていたり、というワザを使ったらしいです(笑)。

投稿: gezkaz | 2009年2月17日 (火) 04時53分

gezkazさんへ:
再びコメントありがとうございます!
>生涯通じて、スタンウェイ・アーティストだったので、
>公式にスタンウェイのピアノを使わなければいけない立場にあったらしいです。
それは初耳earでした!
ということは、スポンサーを訴えた、ということにわけですよね??
さすが、グールド先生・・。
彼だからこそ、成せる業ですね。
晩年はYamahaを好んでいたというのは、どこかで読んだ気がします。
Yamahaのチェンバロ風の音が気に入っていたとか。
ゴルドベルグの82年版は、YAMAHAだったのですか?
録音技術の差なのだと思いますが、
初期の録音の方がチェンバロっぽく聞こえませんか?
どっちにしても、あの澄んだ音は彼にしか出せないんだろうな、とは思いますけどね・・。

投稿: ぽりぃ | 2009年2月17日 (火) 05時14分

ぽりぃさん~、すばらしい追記情報をありがとうございました。
いま、演目どおりにDVDとCDのなかから曲を選んで、おひとりさまコンサート中です(笑)。

で、でも・・・やっぱりシェーンベルグは、まだよさがわからないんですケド。

この57年という年は、グールド、1月にもカーネギーホールで、バーンスタインとNYフィルと一緒にコンサートしてるみたいですねー。
怒涛のようなコンサート生活だったのでしょうね~。

投稿: gezkaz | 2009年3月 3日 (火) 09時16分

gezkazさんへ:
こちらへもコメントをありがとうございます!
>演目どおりにDVDとCDのなかから曲を選んで、おひとりさまコンサート中です(笑)。
おお~~っ、筋金入りのグールディストですね!!
57年とか、この辺りは、本当にコンサートに追われた生活だったみたいですね。
ヨーロッパにも何度も行っているようですし。
コンサートをパッタリと止めてしまったのは、
一点集中しすぎたからというのもあるかもしれませんね・・。

投稿: ぽりぃ | 2009年3月 3日 (火) 12時34分

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