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演奏会デビュー ~顛末編②~

最初の人の演奏は、これもモーツァルト。
有名なソナタ#11(KV331)の1楽章です。

「あ~、やっぱりモーツァルトはいいな。私もあんな風に弾きたいな」

そう思える演奏でした。

そして、次々と素晴しい演奏が続き・・・・。
緊張のボルテージも徐々に上がっていく・・・・。
(握り締めたハンカチも汗で湿っぽくなっていて・・・)

司会「では、今日の最後に演奏してくれるのは、○○さん!前へどうぞ!」

ついに、出番がやってきた!

「118、118。この速度は厳守!」

実は、今日は普段は使わない秒針つきの時計を持ってきていた私。

1秒:四分音符=60

つまり、この倍の速さが四分音符=120に相当するわけで、
限りなく118に近いということ。
休憩の間などは、その秒針をじっと見つめ、常に118のテンポを刻んでいました。

「タン、タン、タン・・・」

118のテンポを心の中で刻みながら、前に出ます。

そして、深く一礼し・・・

「2時間もの間、ずっと緊張してました。やっと私の番が来ました(笑)」

会場:笑

アドリブも成功、自分も会場もちょっとリラックス。

続いて、曲の説明とこの曲への私の想いを話し始めました。(もちろんカンペmemoありヨ)

これから演奏するモーツァルトのこの曲は、
「きらきら星の変奏曲」として有名ですが、
原題は「ああ、お母さん聴いて」(Ah, vous dirai-je, Maman)という題です。
原題にもあるように、これはもともとはフランスの流行歌だったものです。
皆さんもご存知の通り、モーツァルトは幼少時、
父、レオポルドに連れられてヨーロッパ中を旅しました。
パリへの旅行の途中に、この流行歌を耳にしたモーツァルトが、
いくつものアレンジを加え、12もの変奏曲を作ってしまったのがこの曲です。
テーマに始まり、16分音符による華やかなパッセージ、アルペジオ、短調、対位法、アダージョ。
モーツァルトの遊び心がふんだんに取り入れられているとても楽しい曲です。

もう一つ、この曲には、個人的な思い入れがあります。
私は幼少時にはピアノを習っていましたが、昨年の4月までは、そんなことすら忘れていました。でも、あるときたまたまテレビから流れてきた、この曲に釘付けになり、どうしても弾きたいと思うようになりました。
実は、過去にもこの曲に挑戦しましたが、でも、途中で諦めてしまったのです。
そして、実に約20年ぶりにピアノを再開して、この曲が弾けるようになり、今は毎日ピアノを弾くのが楽しくて仕方がありません。
この曲は、私にピアノが好きだったことを思い出させてくれた大事な曲です。

私はこの曲が大好きです。
その思いが皆さんに伝わればいいな、と思っています。
皆さんもぜひ一緒に楽しんで下さい。

そして、もう一度一礼し、ピアノの前に座り、深呼吸をして、いざ鍵盤に手を置き・・・。

"演奏会デビュー ~顛末編③~" に続く。

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