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サロメ

すっかり間が空いてしまった、オペラ街宣シリーズ。
前回の予告では、次はカルメンを取り上げる予定でしたが、予定を変更して、
今回は先日ウィーンで見てきた「サロメ」を感想も交えて取り上げてみます。

「サロメ」って・・・?
ウィーン出身の作曲家リヒャルト・ストラウスの超問題作と言われた作品。
退廃的で耽美的な内容は、見るものに喜びでも悲しみでもない複雑な印象を与え、
映画で言えば、間違いなく「18ban」指定となるでしょう。
その要因としては・・・

  ・主人公の王女(サロメ)の囚人への異常愛
  ・王のサロメへの執着愛
  ・王女の全裸での踊り
  ・断首された囚人の生首の登場とサロメの生首への異常なまでの執着
  ・サロメの処刑

特に、生首は・・・。
サロメは生首を抱えて愛の歌を歌い、キスkissmarkまでしちゃいますから・・。
見ていて決して気分のいいものじゃありません・・・。(おえっ・・shock

一行ストーリー・・・
囚人として牢獄に囚われている預言者(ヨカナーン)へ異常愛を傾ける王女サロメが、
王への耽美的な踊りと引き換えにヨカナーンの生首を所望し、その生首を抱えながら処刑される話

なんだかもう、これだけで「ごちそうさま」ですよね。
宗教的な話も多く、日本人にはちょっとわかりづらいかも・・。

観ての感想・・・
正直に言うと、「気持ち悪い」の一言。そして、テーマが難しい・・・。
これだけははっきり言えるのは、「決して初心者向きではない」ということですねー。
そして、何度も観たくなる作品でもありません。

ただ、音楽は素晴らしいのです。
ストーリーがストーリーだけに、決して明るい曲調ではないのですが、
どちらかというとバレエ音楽に近いような感じです。
オーケストラの数も多く、奥行きのある演奏が楽しめます。
特に弦楽が素晴らしいですね。
(オケメンバーの殆どがウィーンフィルのメンバーだったというのもありますが。)

歌の方は、サロメ役のソプラノ歌手にかかっているのですが、
今回のサロメ役のDeborah Voigtさんは、オーケストラの勢いに負けることのない
非常に張りのある美声の持ち主でした。
ただ、「美しい王女」の設定には若干イメージが遠く・・・。
(登場時に観客席から失笑が起こったのを私は聞き逃しませんでしたよ。)

ただ、オペラの鍵を握るといわれているサロメの踊りのシーンに登場した
サロメ役のバレリーナさんは美しかったです。(彼女に歌ってほしかった。って、無理か・・)

まとめ・・・
個人的には、まだこのオペラの真の良さを理解できていない、という感想です。
きっと私と同じ感想(気持ちわるっ・・・)を持っている人は多いとは思うのですが、
それでも、世界中で公演されているということは、私にはまだ理解できない、
深いメッセージがこのオペラには隠されているということなのでしょう。

でも、もういいや。

興味ある方は、このDVDでどうぞ。
美しいサロメちゃんに会えます。
踊りも彼女自身でこなしているのには、歌手としての役割だけに終始しないサロメ役へのこだわりとプロ意識を感じます。

では、次回こそは、カルメンを行ってみます。
(いつのエントリになるかわかりませんが・・・)

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オペラ・コンサート」カテゴリの記事

コメント

サロメ、猟奇的な話ですよね~。でもそれだけに小劇場のネタとしては、私が10代の時から人気で、実はオペラがある、というのを知りませんでした(恥)。
(若いころは、小劇場にカブれていたのでした)

と、思ってちょっと調べてみたところ、やっぱり、もとはワイルドの戯曲が先なんですね。それをドイツ語訳したものを元に、シュトラウスが作曲したらしいです。

しかもおもしろいのが、アイルランド人のワイルドが、フランス語原語でフランスで先に発表してるんですよね~。英訳したのは、ワイルドのボーイフレンドだそうで。

ワイルド、なにかにつけておもしろい人物です・・・。

投稿: gezkaz | 2008年12月 6日 (土) 17時45分

gezkazさん、こんにちは!
サロメ、とっても勉強になりましたhappy01
もとは戯曲なんですね。
(私の方は、逆に戯曲のネタだったということの方を知りませんでした・・sweat02
戯曲なら、あのストーリーはナットクです。
劇場の催しって、難解なストーリー(ゲテモノ?)が多いですもんねー。
(なので、私は劇場は敬遠していたクチです。だって、どれも難しそうで・・)
それにしてもこの戯曲はアイルランド人によるフランス語がオリジナルなのですね。
それを、英訳&ドイツ語訳とは、それだけ人気作品だったということなのでしょうね。
というより、みんな怖いもの見たさだったのでは・・?
という気もしないでもないですが・・。

投稿: ぽりぃ | 2008年12月 7日 (日) 09時09分

すっごく不思議なストーリーですよね。なんか妖艶で・・・・。
だけど全部きいたことがないので、私は是非ともそのDVDを入手してきいてみたいと思ってしまいました。
ゲテモノ趣味かな。

あるサイトでみたらその全裸がもちろん全裸ではない不思議なスタイルでした・・・・・(そんなところに注目するかって<笑)。あれは全裸だったのね。
勘違いかな?

投稿: のぞみ | 2008年12月 7日 (日) 09時41分

のぞみさん、こんにちはー。
"妖艶"という言い方もあるのですねー。(確かに)
全裸といっても、そうなるのは踊りの最後だけで、
踊りの中で、一枚一枚(それも妖しげに)服を脱いでいくのです。
もちろん、オペラの舞台の中では全身タイツでした。
でも、なんとなく、「えっ、ほんとはどうなの?」なんて見ちゃいますよね。
このDVDは古いですがなかなかよかったです。
サロメ役のテレサ・ストラタスが非常にはまっていました。

投稿: ぽりぃ | 2008年12月 7日 (日) 10時47分

こういう話もオペラになるのかぁ!sweat01
オペラって、素人考えで「美しい話」に特化してると思ってました。
で、ぽりぃさんの日記で喜劇もあるんだ!って知った矢先、こういうのもアリなのかーってびっくりです。
ストーリーは面白そうなんだけど、生首かぁ…。bearing
グロ系はいささか苦手sad

投稿: のっち | 2008年12月 7日 (日) 16時13分

のっちさん、こんにちは!
いつもコメントありがとうございま~す。
>こういう話もオペラになるのかぁ!
私もオペラは悲劇か喜劇かと思っていたので、
こんなグロいオペラがあるとは、オドロキでしたよー。
でも、たぶんこういうのは数少ないと思うんですけどね。(そうあって欲しいかも・・)
やっぱり、オペラは楽しいのが一番です!

投稿: ぽりぃ | 2008年12月 8日 (月) 01時24分

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