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魔笛

明日はハロウィーン。
なぜか、今年は社内で仮装大会を開催するらしく、
急にそんなことを言われてもすっかり困惑気味な私です。
(といいつつ、いくつか候補はあるんですが。って意外とノリノリ)

さて、客人もお帰りになったところで、ピアノの練習、ではなく、
秋のオペラ街宣シリーズ第3弾です。

今回、取り上げたのは・・・
モーツァルトの3大オペラのうちのひとつ、「魔笛」です。

ここでも、映画「アマデウス」のシーンとともに、簡単解説を。
映画でのこのオペラは後半部分から登場し、
どれも印象に残るシーンに使われています。
モーツァルト自身が演奏中に倒れ、そのまま自宅に運ばれ、
レクイエムを書きながら死を迎える、
という、その演奏は「魔笛」の1シーンです。
また、遊んでばかりで借金まみれになっているモーツァルトに説教をくらわす、義母のヒステリックな小言には夜の女王のあの有名なアリア、「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」が重ね合わせられています。

一行ストーリー
どこかの国の王子が数々の難関を乗り越え、愛しの王女と結婚するお話。

これは、不思議、というよりも寧ろめちゃくちゃなお話です。
何しろ、悪玉と善玉が劇の途中で入れ替わります。
さらに、自殺志願者がやたらと多いのも、なんとも不思議。
(でも、決して悲劇ではないのですよ。)
そして、最後には悪玉の娘と主人公が結婚するという、どうにも理解不能な結末。
その脇役(?)の鳥刺し、パパゲーノがいい味出してます。
彼も愛しのパパゲーナと結婚するのですけどね。
主人公(=優等生)と対照的に描かれているのが、あらゆる場面で笑いを誘います。

見所は・・・
なんと言っても、ソブラノの「夜の女王」のアリアでしょう!
夜の女王の出来不出来が、その回のオペラの良し悪しを左右すると言っても、
過言ではないと思います。
高い音程で細かくかつ正確に音を上下させるワザ(コロラトゥーラ)が多用されていて、
観客はみんなこれを聞きに来ているのではないでしょうか?
決して長くないアリアですが、このときばかりは私も全身を耳にして聞き入ります。
素晴らしい歌手に出会ったときは、全身が震えますね。

さらに突っ込んでみると・・・
実は、この作品は、当時モーツァルトが傾倒していたという「フリーメイソン」という教団の
教義が色濃く反映されていると言われています。
特に象徴的なのが、「3」という数字にまつわる数々の演出。
3人の侍女、3人の僧侶、3人の童子、3つの難関・・。
音楽にも「3」にまつわる形式が多用されています。(同じフレーズが3回続いたり・・。)
「フリーメイソン」については、「ダヴィンチ・コード」を読んだ方は、
ピンとくるかもしれません。
古くはレオナルド・ダヴィンチやニュートンなんかも名前を連ねていたそうです。
(↑嘘かもしれません!現在確認中。)
歴代のアメリカ大統領にも数多くのフリーメイソンメンバーがいた、というのも有名な話。
モーツァルトもそうだったんだ~、というのは私にとっては面白いネタでした。
フリーメイソンについての詳しい説明は、別のサイトでどうぞ。

次は、趣向を変えて、「カルメン」行ってみます。

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オペラ・コンサート」カテゴリの記事

コメント

またまた、すばらしいオペラ情報、ありがとうございます!!

ストーリー的には素人にはけっこうついていくのが大変そうな予感・・・やっぱり「フィガロ」や「セビリアの・・・」から始めたほうがよさそうですね~。

モーツァルトもフリーメイソン会員だったというのは、びっくりです。英国王室もチャールズ皇太子以外は、代々会員という話です。ふぅむ~。ちなみにヘッド・クォーターは、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスのすぐ近くです・・・。

投稿: gezkaz | 2008年10月31日 (金) 03時26分

ぽりぃさん、おはようございます!

「魔笛」も面白そうですね!フリーメーソンの教義
が、このオペラに反映されているとは存じませんで
した・・・今も、この教団あるようですね。
こういうことがわかっっていてオペラを見る事も
益々楽しいと思いましたup

ハロウィーンの仮装、NYでの映像で今朝のニュース
で見ました。毎年趣向が変わるとか・・。
5万点ものハロウィーングッズが置いてあるお店って
すごいんでしょうね!!何を買ったらいいか迷います
ねぇ~・・
とあるショップでは、大統領候補者のマスクが売れて
いるようです。オバマさんのマスクが売れてるって
お店の方が話されてましたヨbleah
大統領選ももうすぐですものね。
ぽりぃさんも、ハロウィーンを楽しんでくださいsign01

投稿: ひろ | 2008年10月31日 (金) 08時22分

gezkazさん、こんばんは(?)
いつもコメントありがとうございます!
>またまた、すばらしいオペラ情報、ありがとうございます!!
いえいえ、思いつきで書いているだけなので、
決して勉強にはならないのですけどね・・coldsweats01
ストーリーは難しいというよりも、本当にめちゃくちゃなので、
何も考えなくてもいい、という意味では、
フィガロの結婚よりは、ラクに観れると思いますよ。
教義だのなんだのをきちんと追っていこうとすると、
今度は音楽を楽しめなくなりますし、
そういう意味では「何も考えずに観てね」という、
本当の「娯楽」作品だったのかもしれません。
フリーメイソンって、英国王室の方々もそうなのですか~、これは初耳earでした。
まぁ、イギリスが発祥の地ですものね。不思議ではないお話ですね。

投稿: ぽりぃ | 2008年10月31日 (金) 08時47分

ひろさん、おはようございます!
いつもコメントありがとうございます!
>フリーメーソンの教義が、このオペラに反映されているとは
多分、モーツァルトの遊び心なのかもしれませんね。
でも、これによって、他のメンバーから「教義をもらした!」と
顰蹙を買ったという、噂もあるそうです。
ハロウィンの仮装は、まさに今小道具作成中です!
ハロウィングッズのお店にも昨日行ってみました。
いや~、いろんなものがあるなぁ~、と見ているだけで
楽しくなってきましたよー。
マスクもいろいろありましたよ。
政治風刺なら、女性なら今は間違いなく「ペイリンさん」ですね~。
メガネをかけて、意味フメ~発言を繰り返せば、
すぐに彼女になれるそうです。(笑)
ひろさんも、楽しんで下さいね!(今日はランタンの電源ONですか?)

投稿: ぽりぃ | 2008年10月31日 (金) 08時48分

ぽりぃさん、こんにちは。

このあいだからのぽりぃさんの記事を読んでいると、
私もオペラを見てみたくなりました。
なんだか、とても敷居が高いものだと思っていたのですが、
1行あらすじを読んでいると、とても楽しそうですよね。
いきなり見に行くのはさすがに怖いので
まずはNHKなどでやっているのを見てみたいなと思います。

ハロウィン、アメリカだと楽しいお祭りなんでしょうね。
仮装パーティー、楽しんでくださいねー

投稿: ももりん | 2008年10月31日 (金) 13時10分

こんばんは~~~。こ、これはおもしろそうですね。
でも悲しいかな字幕がないとオペラもわからないし、オペラはそれだけ一本で終わるので、もし関心がなかったときは悲しいなと思ってなかなか行く勇気がでないのですよね。
しかも結構お高い。

だけどぽりぃさんのお話をきいて、これはとくに行ってみたいと思いました。

ぽりぃさんのお話にたびたびでてくるアマデウスもDVD借りてみようかなと思ったりしています。

(なかなかレンタルdvdショップがアクセスが悪くて=駐車場がとめにくい  いけないのですよね)

そりゃそうと、この前コメントするのを忘れていましたが、ぽりぃさんのぽりぃってピアニストのポリーニさんから由来していると思っていたのですが、違うのですか?

投稿: のぞみ | 2008年10月31日 (金) 21時37分

ももりんさん、こんにちは!
いつもコメントありがとうございます!
オペラって、もっと日本でも普及すればいいのに、
と切に切に思います。
日本人にはクラシック音楽が好きな人も多いし、
マナーもいいですから、なおさらです。
そういったホールを各地に作るとか、声楽の教育にもっと力を入れるとか、
そういうことに税金を使ってもいいのにな、なんて思います。
魔笛はセリフもあるし、どちらかというと、ミュージカル感覚なので、
構えずに見られると思いますよー、機会があればぜひ!
ハロウィンですが、本日のオフィスはすごいことになってます!
う~ん、お見せできないのが残念!

投稿: ぽりぃ | 2008年10月31日 (金) 23時59分

のぞみさん、こんばんは!
いつもコメントありがとうございます!
>悲しいかな字幕がないとオペラもわからないし
もちろん、私も字幕ナシではちんぷんかんぷんですよ~。
でも、日本でやるオペラにはちゃんと日本語で字幕が出るから
大丈夫ですよ。
(こちらは英語で字幕が出ますが、それはそれで、結構ツライのです・・sweat02
まぁ、ないよりマシですけどね。)
アマデウスの映画はお奨めですよ!
モーツァルトのイメージが壊れるかもしれませんが、
全編モーツァルトの音楽だらけなので、モーツァルト好きにはたまらないですし、
私もこれでもモーツァルトの音楽にはまりました。
それから私のHNですが、昔に飼っていたポメラニアンの名前からとりました。
でも、言われてみると、ポリーニから来てるようにも思えますね(笑)

投稿: ぽりぃ | 2008年11月 1日 (土) 00時06分

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