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ショパンノクターン#16聴き比べ

火曜日から来客中につき、案の定、ピアノが弾けません・・・weep
ううっ、ピアノが弾きたい~~~!!
このままじゃ、せっかくupしてきたショパンを忘れちまう~~っ!(禁断症状発症中)

そんなときにできるのは、ひたすら「模範演奏を聴く」
そして、イメージトレーニング。
というわけで、次のお三方のノクターン#16を聴き比べてみています。

  ①ルービンシュタイン
  ②小山実稚恵さん (なぜか"さん"づけ)
  ③ホロヴィッツ

3人とも大変お上手、かつ美しい演奏をなさっています。
ミスもないし、ってこれは当たり前か。その中で感じたことなどを。

①ルービンシュタインの演奏
音源は1930年代にLPに録音されたものを今年になってCD化したもの。
従って、現代のクリアな録音に慣れてしまっている耳には少々雑音や音割れが気になるものの、ルービンシュタインが表現したいことを感じるには十分耐えられます。

そして、彼の演奏は、
非常に淡々としています。
テンポの派手な揺らしもないし、敢えて「感情を抑えている」感さえあります。
だからなのか、「寂寥感」すら漂ってくる演奏。
1930年代という激動の時代背景がそうさせるのでしょうか。

②小山実稚恵さんの演奏
とにかく美しいです!というより、「優等生」な演奏。
強弱やaccel,ritのかけかたも絶妙で、連符も完璧。
非の打ち所がないとはこのことかも。
トリルもやたら速くいれることもなく、最初から最後まで非常に心地よく聴けます。
まさに、「夜想曲」。眠りに誘われます。
ちなみに、先生の指導はモロ小山さんの演奏に基づいてます。
(音源も先生から頂いたものですし。)

③ホロヴィッツの演奏
上の2人に比べると非常に個性的
最初のトリルから「おおっ!?」と思う変則ワザが入ります。
強弱も盛り上がりの頂点で「す~っ」と引くような弾き方をしたり、
ルバートのかけ方も「ここまでやる?」というくらい、ゆれゆれ。
終わりも、ちょっと迫力を感じる終わり方。

でも、どうにも耳earについて離れないのです、この方の演奏。

結論は、
ルービンシュタイン、小山さんの演奏は万人受けタイプ
(例えれば、三ツ星レストランのスィーツってところでしょうか。)
ホロヴィッツは好き嫌いが分かれそうな演奏。
(こちらは、キムチ入り高級ケーキみたいな感じ?って、ホロヴィッツさんゴメンナサイ!)

個人的には、弾くなら小山さんのように弾きたいけど、聴くならホロヴィッツ。かな。
と偉そうに言ってますけど、先ずは、ミスをなくすことから、ですね。精進精進。

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コメント

キムチ入り高級ケーキですかぁ。
一口目は「ん!?」って思うけど、食べ進めると、
意外とクセになる、って感じですかね。

ルービンシュタイン、私もショパンのポロネーズや即興曲で聴いていますが、
無難というか、派手さはなく、とても聴いていて安心できますよね。
ルービンシュタインやアシュケナージの英雄ポロネーズを聴き慣れていたので、
先日、仲道郁代さんの英雄ポロネーズをテレビで聴いたときは、
かなり違和感を覚えました。

私も、今日また図書館で、ブーニンやら小山さん(たしかに日本人だと呼び捨てするのも気が引けて、敬称を付けたくなりますね)のショパン、
シフやリパッティのバッハを借りてきました。
この週末はこれらをipodに入れて、聴き比べるぞー。

投稿: ももりん | 2008年10月25日 (土) 11時16分

ももりんさん、こんにちは!
いつもコメントありがとうございます。
私も実は一つの曲をちゃんと聴き比べてみたのって、
初めてなのです。(今までは、「誰のでもいいや」だったので・・)
同じ曲なのにもかかわらず、弾き手によって、こんなにも違って
聞こえるんだ~、というのは、自分でもビックリでした。
仲道郁代さんの英雄ポロネーズって、どんな感じなのでしょう??
非常に興味ありますね~!
私はいつもはアルゲリッチの英雄ポロを聴いているので、
きっとものすごい違和感を感じそう・・。
それにしてもももりんさんの行きつけの(?)図書館の品揃えは凄いですね!
そんなにCDがたくさん借りられるなんて、羨ましい!
図書館も捨てたもんじゃないですね!

投稿: ぽりぃ | 2008年10月25日 (土) 11時36分

ぽりぃさん、こんにちわ。
私もワルツを聴こうとCDを探してたのですが悩みぬいて結論がでず、結局先生に聞いてルビンシュタインのを注文しました。只今到着を待ってる状態です。それまでに私はフランソワとかリパッティとか聴いてたのですが購入したいなという決め手に欠けてたので。
おすすめポイントとしてはやはりくせが無いみたいな事を仰られてたような。それにテンポも滅茶苦茶速くは無いようです。なので私が参考にするには丁度いいのだと思います。ショパン(に限らずですが)難しいですー。
頑張りましょう!

投稿: tamao | 2008年10月25日 (土) 18時23分

私はいつも聴いているショパンのCDが誰が演奏しているのかも知りません。ネットで一番安いCDを探して購入したような気がします。いろいろと音源を手に入れたいけれど、財力が・・・・・・・。

CDで聴いた演奏と先生の指導が全然違うことはよくあることで、演奏にはいろいろな解釈があるのだろうと思います。なので私が私の演奏をしても別にいいのでしょうけれど(と強く出てみる<笑)、何せ素人ですから自分の演奏などやろうと思ってもできないのですけどね・・・・・。

音楽って香水の好みににていて理屈ではないですよね。こういう系統が好きという傾向はあっても、聴いてみないことには好きか嫌いかわからないところがありますよね。不思議です。

投稿: のぞみ | 2008年10月25日 (土) 21時19分

tamaoさん、こんにちは!
コメントありがとうございます!
ルビンシュタインのワルツですか?
tamaoさんの先生も勧めてくださるのなら、間違いなさそうですね。
amazonの購入者コメント等を見ていても、ルビンシュタインの演奏は、
模範演奏という意味では、最適っぽい感じですよね。
ワルツなどは特に、「速すぎない」というのはいいですねhappy01
私が持っているルビンシュタインのCDにはスケルツォも入っているのですが、
やはり、聞いていてとても心地よいです。
実は明日、ポリーニのスケルツォを聴きにいってきます。
どのくらい違うのか、とても楽しみです。
いろいろな人の演奏の聞き比べは、面白いですよねnote

投稿: ぽりぃ | 2008年10月26日 (日) 10時49分

のぞみさん、こんにちは!
いつもコメントありがとうございます!
>音楽って香水の好みににていて理屈ではないですよね。
あ~、この表現、とても文学的で感動してしまいました。(さすが、のぞみさん!)
まさにその通りですね。弾き手の解釈が違えば、聴き手の好みもわかれると思います。
>なので私が私の演奏をしても別にいいのでしょうけれど
私もそう思いたいところなのですが、それ以前の「基本」ってものは、
何をおいても、求められるのだろうなぁ、などどいつも思う次第・・。
ときどき思うのですが、「のだめ」はこのあたりは、完全に自分の好きなように
解釈して弾いているんだろうなって。
まぁ、彼女は基礎があるから許されているのでしょうけど・・
(って、所詮漫画の中の話ですけどねcoldsweats01

投稿: ぽりぃ | 2008年10月26日 (日) 10時50分

ぽりぃさん、こんにちはー。
ショパン、ノクターン16番の聴き比べ、とっても興味深かったですhappy01

小山さんは、まったく聴いたことがないのですが、ルビンシュタインとホロヴィッツでは、基本的には私もホロヴィッツ派です。彼のあの魔法のような音には、ため息が出ます。
(キムチ入り高級ケーキ、うけましたhappy02

ところが、なぜか「英雄ポロネーズ」だけは、ルビンシュタインのほうが好きなんです。ホロヴィッツが引っ張りすぎる部分が、どうも焦れるというか居心地が悪いんですよね。

またぜひ、曲の聴き比べアップしてくださいませheart04

投稿: gezkaz | 2008年10月26日 (日) 19時43分

フォロビッツの感想、共感しました。
私がこの人のショパンはイマイチやなって思った理由がはっきりしました。
個性的過ぎるんですね!
本を読みながらとか車を運転しながらとか、何かの片手間に聴ける演奏じゃないですよね(苦笑)
でも、集中して聴くと独特の世界に惹きこまれる気がしますね♪

投稿: ポチ☆ | 2008年10月26日 (日) 23時44分

gezkazさん、こんにちは!
いつもコメントありがとうございます。
gezkazさんもルービンシュタイン<ホロヴィッツなのですね。
この二人は、模範的か、個性的かという、
ある意味対極に位置している演奏家なのかもしれませんね。
好き嫌いは本当に聴く人それぞれだと思います。
苦手だと思われても、聴く人の記憶に残る演奏であれば、
ピアニストとしては大成しているということになるのでしょうね。
ホロヴィッツの英雄ポロネーズは聴いたことがありませんが、
今度、ぜひ聞いてみたいと思います。
もはや、「怖いもの見たさ」的感覚もありますが(笑)

投稿: ぽりぃ | 2008年10月27日 (月) 02時07分

ポチ☆さん、こんにちは!
いつもコメントありがとうございます!
>この人のショパンはイマイチやなって
ホロヴィッツは聞き流すには、濃い~~~、演奏ですよね~。
私も今回ノクターンを聞き比べてそう思いました。
ポチ☆さんのおっしゃるとおり、「ながら聞き」ができないんですもん。
聞いていても、手がとまってしまうので、いけません。(笑)
ホロビッツからしたら、「してやったり」なのかもですけどね。
してやられている、ド素人の私ですcoldsweats01

投稿: ぽりぃ | 2008年10月27日 (月) 02時08分

来客中に一人でピアノって訳にもなかなかいかないですもんねぇ・・・ピアノの弾き貯めができたらいいのにー!私も年末年始は日本行きなんでピアノ後退間違いなしです。実家にピアノはあるんだけどフラフラ出歩いてばかりなので(笑)。
小山さんのピアノって聴いたことないんですよー。日本に行ったらCD手に入れてこようかな。

投稿: | 2008年10月27日 (月) 06時46分

宙さん、こんにちは!
コメントありがとうございます!
>来客中に一人でピアノって訳にもなかなかいかないですもんねぇ・・
そうなのですよねー。無理矢理聴かせてもいいのですが、
哀しいかな、その腕もなく・・。
日本に帰国されても、弾かれたらどうですか??
せっかく、ご実家にピアノがあるのなら、なおさらですよ~。
とはいえ、一時帰国中はそれ以外の予定で埋まるのはとてもよく理解できますcoldsweats01
小山さんはいろいろとCDを出されているみたいですね。
私も、先生に紹介されるまでは、知らなかったのですが、
ショパンには定評があるようですね。

投稿: ぽりぃ | 2008年10月27日 (月) 09時51分

ホロヴィッツ氏は確かに個性的ですよね♪
実は僕の今弾いてるアレも、珍しくもホロヴィッツ氏の弾いているCDがお初で、それをモデルに練習してしまったので…

強弱やペダルが楽譜度外視(笑)です。
でも初めて聴いてホレた弾き方以外、できませんよね〜f^_^;

投稿: ISHIchan | 2008年10月27日 (月) 23時34分

ISHIchanさん、こんにちは!
お忙しそうなのに、コメントありがとうございます。
ISHIchanさんのアレはホロヴィッツさん風味だったのですね。
>強弱やペダルが楽譜度外視(笑)です。
まさにその通りですね!ショパンでもそうでしたが、ベートーベンでもそうですかぁー。
でも、どんな風に弾いているのかとっても興味あります!
実は、昨日ポリーニ大先生の生演奏での「アレ」を聴く機会がありました。
すんばらしかったです!
(まぁ、本当の名ピアニストなので当たり前なのですが・・)
fを力強く弾く彼の姿(特に3楽章のフィニッシュなど)と
ISHIchanさんの姿が重なりましたよ。
やっぱり、いいですね~、「アレ」。
私もベートーベンをあんな力強く弾けたら、と思いました。
暗譜頑張って下さいね!

投稿: ぽりぃ | 2008年10月28日 (火) 01時49分

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